これは、骨董市で買ってきた昭和初期に作られたグラス。まるで、ぶどうで染められたような綺麗な紫色をしています。
2個購入したのですが、光に透かしてみると、色の濃さが全く違うことが分かります。ガラスの厚みが違うんですね。
型ガラスなのに、一つずつ色や厚みが違うなんてのも、風情があっていいじゃぁないですか。
このコップはワインを飲むのに使用しようと思います。
なぜ、ワイングラスではなく、コップ?
3年前の秋。プライベートでスペインの北部、フランスとの国境のあたりにある、「サンセバスチャン」という地に行ってきました。いわゆるバスク地方です。建物は綺麗だし、山にも海にも囲まれていて、料理は美味しいし、それはそれは素敵な所。
「サンセバスチャン」は、今迄私が行った地で一番素敵だと思っている所です。
そこの人達は、昼間っから「バール」(バーね。)で、ワインとピンチョ(おつまみです)を食べ、たくさん話をしながら、ゆっくりとしたお昼時間を過ごします。だいたいお昼から、夕方5時頃まで!
その地方のバールでは、ワインをワイングラスには入れず、大きめのコップに少しだけワインを入れて出してくれます。そういうフランクな感じとスペインワインの味が良く合ってて、その雰囲気にもワインにも、ほろほろと気持ちよく酔った記憶があります。
その後、そのスタイルは、私の定番となっています。
なので、このコップも足長のワイングラスではないけれど、スペインワイン専用のコップとして、今後も綺麗なぶどう色を奏でてくれることでしょう。