古いモノを扱うようになって、ただ単に「奇麗」であったり、「かっこいい」であったりだけでは、何かいけないような罪悪感がある。
例えば、お気に入りの古い額に一匹のハエが止まったとした場合。
「しっ!」と言って、追い払ってみせるのは、頑固で近寄りがたい骨董屋のイメージがある。(それはそれでカッコイイ。)
でも、私の場合、「ほら、あまりにも古いからハエがよってきた。」などと、ついつい一言付け足したくなる。
まるで小話のように、ひとつひとつに何かしら面白いネタがあると、尚そのモノを手放したくなくなったりする。
それは、地方でなんとなくやってる骨董屋のおっさん的な感覚に近いのだと思う。
蚤の市などで、私が何かを手に取った時に、ここぞとばかりに「あ、それはねぇ...」とおっさんが小話をしてくれると、買う気もなかったのに、小話代というような気になって衝動買いしてしまう感じ。あるでしょ?そういうこと。
写真は↑最近読んだ「なんとなくコレクション」という本。
まさに、なぜか集まった自分のコレクションを、なんとなく分析したり小話を付け加えて解説をしているという、上記のような感覚の本でした。
そして、本の前にあるのは、私がなんとなくコレクションしている、TORRESというお手頃スペインワイン(スーパーで売られてます。)に付いてくる牛。
この写真をとるために置いてみて初めて、牛の姿勢が違うことを発見!!
赤ワインと白ワインで姿勢が違う......のかどうかは、今度売り場で見てみよう。