朝早く、用事があって出かけた帰り、前から気になっていた喫茶店(決して、カフェではないです)に、意を決して一人で入ってみました。
その喫茶店は、海沿いの県道にある、見るからに昭和の時代からあるような喫茶店。ガラスばりなのに、中はそれほど明るくなくて、オレンジ色の球状のライトだけが、道ゆく人に開店してることをアピールしています。
朝早いというのに、お客さんは既に2人いて、一人は雑誌を読みふけり、一人は体ごとテレビの方向を向いています。店員さんは、いったいどんな人??
...そこに、現れたのは、「おばちゃん」と「おばあちゃん」の間くらいの年齢の女性。頭にはちょっと派手なシルクのバンダナを巻いて、景色に溶け込むようにゆっくりと現れました。おそらく、かつてははハイカラさんだったに違いない、などと考えながらコーヒーとモーニングセットを注文。
店内は、オレンジの照明のせいか、ノスタルジックな色の光と時間が流れています。
見ようによっちゃ〜映画のワンシーンみたいな気さえします。
そんな中で、少し仕事をしながら待ってると、コーヒーとパンとゆで卵が運ばれてきました。
ふと、隣の席を見ると、これまたいい感じの色の椅子とテーブル。
このテーブルの角で、今迄何個ほど、ゆで卵のカラが割られたことか....。笑。
そんなことを思いながら、私ももれなく、机の角でカツカツと卵のカラを割って、いつもとちょっと違う朝ご飯を頂いたのでした。