骨董屋のおやじさんが言った。
「これは、革のケースだけでもお洒落でいいよ〜。」
...確かに、可愛い。
中に入っている小さなものを取り出して見ようとすると、同時に
「明治の双眼鏡よ。珍しいよ〜。」
...あ、確かに珍しい。
遠くの風景を覗いて見てみたりしながら、悩んでいると、
「ただ見るだけの双眼鏡がいいなら、こっちの方が性能が良くて安いよ。」
...いや、そんなもんはいらん。
また来ます。と言って、他のお店も一周見てみたけど...、
結局気になって戻って来て。そして、今は私の手元にあります。
それは、先週の蚤の市での出来事。