ある日のドイツでの出来事です。
その日は、川沿いのフェスティバル。
四方八方からウィンナーの香りが風にのって運ばれて来ます。
人がごったがえし、道沿いのテントでは大人達がビールやワインを飲んでいます。
地元の郵便局もお祭りに参加していて、昔の制服などを展示したコーナーも見ました。
(この時点で、私はかつてドイツ人だったに違いないと思うほど、血が騒いでいます。)
そこに、陽気なピエロが登場。黄色い風船をプカプカと手に持って、子供達に配っているではありませんか。OH!MY GOD!(気持ちはドイツ語) それ欲しい!
子供達の間からこっそり手を出してみる。たとえ卑怯な大人と言われても構わない。
ところが、あら、意外にすんなり風船くれちゃうのね...って、思ってる自分に速攻でつっこむ「ちがーう。空気の入ったのもらってどうするの。ここから電車で持って帰ることすら恥ずかしいのに、日本にどうやって持って帰るの、自分。」
そこで、ジェスチャーの達人であるピエロに向かって、ジェスチャーで「ふくらましてない、小さいの、下さい。」(客観的に見たら、ちょっとしたコントだったと思う。)
←そんな風に獲得した、郵便局の風船。
裏面のロゴの周りにある小さ〜い郵便マークが、私をそこまでさせたのでした。