この器は、鉄でできているように見えますが、実は陶器の器です。
大村剛さんの作品、「黒耳付き小鉢」。
先月の
yamahonさんで展示中のところを、一目惚れしました。
陶器の器は、白めの物が好きなんですが、これはちょっと特別。
この錆びたような風合い、素朴な形、どこかワンポイント崩れた所があること...。
それは、私が好きな骨董品達と、同じ特徴を持っています。
なので、本来の作者の狙いに沿っているのか否かはわかりませんが、私の中では実用的な器、というより骨董品。
鉄の骨董品達と一緒に、リビングの木の長テーブルの上に飾っています。
オブジェにもなり得る鉄の栓抜き。
大きすぎる鍵と、小さすぎる鍵。
そして、小さな直線の耳がついた、この器。
何故か同じ、深い歴史が漂う気がします。
大村さんの工房の様子や他の作品は、エイムックの「デザイン生活用品no.3」で掲載されています。